コード板の製造工程
ガラスコード板ができるまで:ガラスから完成品へ

ガラスコード板は、洗浄、クロム成膜、レジスト塗布、露光、現像、エッチング、レジスト剥離、切断、端面研削、検査、梱包など十数工程を経て作られます。本稿では全工程を一通りたどり、各工程が何を解決するのか、うまくいかないとコード板にどんなリスクが残るのかを説明します。
ガラスコード板を手に取ると、薄いガラスに黒い線が一周印刷されているだけに見えます。しかしこの一周の線は数千本に及ぶこともあり、1本の幅は数十μm、ときには数μmしかなく、しかもエッジが整い、完全に遮光され、中心穴と同心でなければなりません。こうしたものは「印刷」一回でできるものではなく、十数工程を一歩ずつ経て作られます。

三つの段階:膜を作る、パターンを作る、外形を作る
全工程を分解すると、実は三つの仕事しかありません(図1):
- 膜を作る:ガラスをきれいに洗い、クロムを成膜する。
- パターンを作る:フォトリソグラフィで目盛線をクロム膜に「コピー」し、余分なクロムを溶かす。
- 外形を作って出荷する:外周と内径を切り出し、端面研削、検査、洗浄、梱包を行う。
以下、この順に見ていきます。
第1段階:清浄なガラスにクロム膜
洗浄は最初の工程であり、最も軽視されやすい工程でもあります。ガラス表面にわずかな油膜や微小なパーティクルが残っていると、そこでクロム膜の密着が悪くなったり、ピンホールが残ったりします。
クロム成膜は真空中で行い、スパッタリングや蒸着がよく使われます。クロム膜の厚さは一般に0.1 μm程度で、髪の毛の直径の数百分の一しかありませんが、光を十分に遮ることができます。コード板の「黒い」部分がこのクロム膜です。
第2段階:フォトリソグラフィでパターンを転写する
フォトリソグラフィの考え方は、塗装のときに貼るマスキングテープに似ています。残したい部分をフォトレジストで覆い、露出したクロムを溶かします。
- レジスト塗布:フォトレジストを基板中央に滴下し、高速回転で薄く均一な膜に広げる。
- プリベーク:加熱してレジスト中の溶剤を飛ばし、膜を安定させる。
- 露光:紫外光がマスクを通ってレジストに照射される。マスクはコード板パターンの「ネガ」にあたる。
- 現像:一般的なポジ型レジストでは、光が当たった部分が現像液に溶け、その下のクロムが露出する。
- エッチング:エッチング液が露出したクロムを溶かし、レジストに覆われたクロムが残って目盛線になる。
- レジスト剥離:残ったレジストを剥がし、クロム線が完全に現れる。
目盛線の最終的な幅は露光量、現像、エッチングの3工程で共同して決まり、どれかがずれれば線幅もずれます。同じマスクを繰り返し使うため、どのロットのコード板も同じ「ネガ」から作られます。これがフォトリソグラフィによるコード板の一貫性が高い理由です。
第3段階:外形の切断、検査、出荷
レーザー切断ではパターンの中心を基準に外周と内径を切り出します。切断位置がずれると目盛線の円と内径が同心にならず、軸に組み付けた後に偏心誤差が生じます。読取り半径20 mmでは、5 μmの偏心がおよそ52″の角度誤差に相当します。
端面研削・面取りは切断面の微小クラックと鋭い角を除去し、欠けを減らし、組立時の力にも耐えやすくします。
検査には通常、線幅、偏心、光学濃度、外観欠陥が含まれ、画像測定や自動光学検査(AOI)で行えます。最後にもう一度洗浄し、合紙で仕切って、防湿・静電気対策を施して梱包し出荷します。
各工程が担うもの
| 工程 | 主な目的 | 不良時の典型的な結果 |
|---|---|---|
| 洗浄 | 油分・パーティクルのない表面 | 膜剥がれ、ピンホール |
| クロム成膜 | 均一で緻密な遮光膜 | 遮光不足、ピンホール |
| レジスト塗布・プリベーク | 均一なレジスト膜 | 線幅のばらつき |
| 露光・現像 | パターンをレジストに転写 | 線幅偏差、レジスト残り |
| エッチング・レジスト剥離 | パターンをクロムに転写 | 残留クロム、断線、線幅偏差 |
| 切断・端面研削 | 同心の外形、健全な縁 | 偏心、欠け、クラック |
| 検査・梱包 | 品質保証と保護 | 不良品の流出、輸送中の傷 |
まとめ
ガラスコード板の工程は、膜を作る、パターンを作る、外形を作るの三段階にまとめられます。フォトリソグラフィが目盛線の形状と線幅を決め、切断が目盛線と内径の同心を決め、洗浄と清浄度は全工程を貫きます。今後の記事では各工程を個別に詳しく取り上げます。
中国語原文記事の翻訳 (0021). ENC7 コード板メーカー(お問い合わせ) · 技術記事 · https://enc7.com
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